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第22章 キンモクセイ by きぃな


二「あのさ、翔ちゃん…」

簡単に食事と風呂を済ませ、リビングでくつろいでいた俺たち

ニノがそっと俺の横に座り、静かに話し出す

二「俺たち…一緒にやってかなきゃなんないから、もう一度言うけど……」

俺は黙って聞いていた

二「俺、やっぱりあなたが好きだ。ずっとずっと…好きなんだ……」

そう言うと、黙って下を向く

ずっと変わらず想い続けてくれたニノ
俺の気持ちもちゃんと伝えなきゃなんないよな……

「ニノ……」

ニノがパッと顔を上げて俺の方を向く
その瞳は不安そうに、でもまっすぐに俺を見据える

「ごめん……俺……」
二「だ、だよねっ、俺は大丈夫だから…っ」

取り繕うとするニノの膝に手を置く

「最後まで聞けよ……俺も、俺も…初めから好きだった」
二「え?」
「だから、初めっから好きだったんだよ、おまえのこと」

信じられないといった顔で、ニノが俺を見つめる
たぶん俺の顔は、この上なく赤くなっているだろう……

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