Welcome to our party
第32章 quirk of fate by みきちん
「和也、おはよう」
俺を呼ぶ愛しい人の声。
「雅紀、おはよう」
「課題できた?」
「もちろん」
「珍しいこともあるね。
今日は雪が降るんじゃない?」
「バカにするなよ」
「バカじゃないの?」
他愛のないやり取りが大好きで、
嫌なことすべてを忘れさせてくれる。
雅紀と知り合ったのは入学式の日。
俺は医者になるという夢を叶えるため
必死に勉強して進学校に合格した。
お金がかかるのは申し訳なかったが
母親は『お前が頑張るなら』
と応援してくれた。
見学会には行ったことはあるが
慣れない道に迷ってしまった。
スマホに表示される地図を見ていると
「道、迷った?」
声のする方に目をやると俺と同じ制服。
「うん、君も同じ学校……だよね」
「そうだよ。
もしよかったら一緒に行かない?」
「うん、
一緒に行かないと遅刻しちゃうよ」
「そうだね、じゃぁ行こっか」
屈託のない笑顔が眩しかった。
その笑顔は今も変わらない。
俺を呼ぶ愛しい人の声。
「雅紀、おはよう」
「課題できた?」
「もちろん」
「珍しいこともあるね。
今日は雪が降るんじゃない?」
「バカにするなよ」
「バカじゃないの?」
他愛のないやり取りが大好きで、
嫌なことすべてを忘れさせてくれる。
雅紀と知り合ったのは入学式の日。
俺は医者になるという夢を叶えるため
必死に勉強して進学校に合格した。
お金がかかるのは申し訳なかったが
母親は『お前が頑張るなら』
と応援してくれた。
見学会には行ったことはあるが
慣れない道に迷ってしまった。
スマホに表示される地図を見ていると
「道、迷った?」
声のする方に目をやると俺と同じ制服。
「うん、君も同じ学校……だよね」
「そうだよ。
もしよかったら一緒に行かない?」
「うん、
一緒に行かないと遅刻しちゃうよ」
「そうだね、じゃぁ行こっか」
屈託のない笑顔が眩しかった。
その笑顔は今も変わらない。