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第32章 quirk of fate by みきちん

「「B組か」」

声が重なった。

「同じクラスだね」

「改めて、よろしく」

「そう言えば名前、聞いてなかった。
俺、二宮和也」

「俺は相葉雅紀。下の名前で呼んで」

「じゃぁ、俺は和也で」


雅紀は学校で初めて出来た友達。


次の日から
一緒に学校に行くようになった。

「おはよう、待った?」

「今来たところだから大丈夫」

電車通学してるのは俺くらいで、
他の生徒は車で送り迎え。

雅紀もそうだろうと思っていたけど、
『学生は学生らしく』がモットーで
断ったらしい。

毎日ずっと一緒にいたけど話は尽きなくて。

お互いゲームが大好きで、
近くの公園で遅くまで遊んでた事もあった。

一緒にいるのが当たり前になっていたある日

「俺、和也のこと……好き」

突然の告白に戸惑ったが、
今の関係を壊したくない……

下を向く雅紀の頭をそっと撫でた。

顔を上げ俺の顔を不安そうに見つめる……

抱きしめずにはいられなかった。

小刻みに震えている雅紀。

まるで揺れ動く俺の心を表しているよう……

俺はより一層強く、雅紀を抱きしめた。

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