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第32章 quirk of fate by みきちん
雅紀の告白を受けてから月日は経ったが
特に関係が変わることはなかった。
俺が雅紀の告白に返事もしなかったし、
雅紀も聞いてこない。
いつものように他愛のない話をして、
二人で笑って。
これ以上、望んじゃいけない。
だから、このままずっと……
――高校3年生のある日
「木枯らし1号が吹きました。
本格的な冬の到来です」
運命の日がやってきた。
こんなに早く訪れるなんて……
俺が待ち望んだ日なのに
どこかで永遠に来なけれいいのにと願う自分。
頭の中で感情が渦巻く。
俺はどうしたらいい……
スマホが鳴った。
画面には『相葉雅紀』の文字
「もしもし、和也?」
「ん、どうした?」
「いや、ちょっと会える?」
会いたい……
会いたくない……
「今日はちょ……」
俺の声を遮るかのように
「下で待ってるからね」
「あっ、ちょっ」
電話は切られた。
俺は急いで着替えて階段を下りた。
「雅紀」
「急に呼び出してごめん、これお詫び」
「ミルクティ……」
一口飲むと、ホットなのに
生温かい甘さが口に広がった。
特に関係が変わることはなかった。
俺が雅紀の告白に返事もしなかったし、
雅紀も聞いてこない。
いつものように他愛のない話をして、
二人で笑って。
これ以上、望んじゃいけない。
だから、このままずっと……
――高校3年生のある日
「木枯らし1号が吹きました。
本格的な冬の到来です」
運命の日がやってきた。
こんなに早く訪れるなんて……
俺が待ち望んだ日なのに
どこかで永遠に来なけれいいのにと願う自分。
頭の中で感情が渦巻く。
俺はどうしたらいい……
スマホが鳴った。
画面には『相葉雅紀』の文字
「もしもし、和也?」
「ん、どうした?」
「いや、ちょっと会える?」
会いたい……
会いたくない……
「今日はちょ……」
俺の声を遮るかのように
「下で待ってるからね」
「あっ、ちょっ」
電話は切られた。
俺は急いで着替えて階段を下りた。
「雅紀」
「急に呼び出してごめん、これお詫び」
「ミルクティ……」
一口飲むと、ホットなのに
生温かい甘さが口に広がった。