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第32章 quirk of fate by みきちん
父が倒れて病院に運ばれてから数分後
別の患者が運ばれてきた。
「院長のお孫さんだ、急げ」
父を診ていた先生も駆り出された。
暫くすると父の容態が急変した。
慌てて来たのは
いかにも新人といった感じの先生。
処置の甲斐なく父は死んだ。
近くでは
「命を取り留めました院長」
歓喜に沸く声が聞こえた。
アイツさえ運ばれてこなければ……
それから俺は必死に調べた。
孫の名前は『相葉雅紀』
俺と同い年だった。
院長の孫で男はアイツしかいない。
きっと病院を継ぐため医者になる。
都内で医大に一番輩出している
高校を調べて必死に勉強して入学した。
まさか最初にできた友達が
復讐相手だったなんて。
「父が、『和也とは付き合うな』
って言うから秘書を問い詰めたの。
和也は俺が運ばれたときに
亡くなった人の関係者だって」
「それ……いつ?」
「告白した日の夜」
「復讐のために近づいたって知っても
離れたくなかった」
「雅紀……」
「俺、幸せだったよ。
一瞬だったけど俺の事愛してくれた。
ありがとう……」
小瓶を手に取り俺のジュースに
数滴垂らした。
別の患者が運ばれてきた。
「院長のお孫さんだ、急げ」
父を診ていた先生も駆り出された。
暫くすると父の容態が急変した。
慌てて来たのは
いかにも新人といった感じの先生。
処置の甲斐なく父は死んだ。
近くでは
「命を取り留めました院長」
歓喜に沸く声が聞こえた。
アイツさえ運ばれてこなければ……
それから俺は必死に調べた。
孫の名前は『相葉雅紀』
俺と同い年だった。
院長の孫で男はアイツしかいない。
きっと病院を継ぐため医者になる。
都内で医大に一番輩出している
高校を調べて必死に勉強して入学した。
まさか最初にできた友達が
復讐相手だったなんて。
「父が、『和也とは付き合うな』
って言うから秘書を問い詰めたの。
和也は俺が運ばれたときに
亡くなった人の関係者だって」
「それ……いつ?」
「告白した日の夜」
「復讐のために近づいたって知っても
離れたくなかった」
「雅紀……」
「俺、幸せだったよ。
一瞬だったけど俺の事愛してくれた。
ありがとう……」
小瓶を手に取り俺のジュースに
数滴垂らした。