Welcome to our party
第4章 沖つ風 by のさまじょ
「すいません、ラブラブじゃなくてー!」
現場のスタッフから笑いが起こる。
ニノも俺も苦笑して、また表情を作る。
今のがラブラブに見えたのか…?
怖がってる顔をして、ニノと二人で鎖ギリギリまで歩いた。
下を覗きこんだら、目が眩むほど下に海面があった。
岩に波があたって白い水しぶきが立っていた。
「こわ…2時間ドラマの世界…」
「そうだな…船越さんが居そう」
そう言ったらニノが笑った。
急に、ニノがありえないくらいぐっと身体を崖の方に倒した。
「ちょっちょっ!ニノっ!」
「なあに?」
「危ないからっ!やめろっ!」
「だって…見えないんだもん…」
そう言って更に一歩踏み出した。
「やめろって!」
その瞬間、さっきよりも数倍強い風が吹き上げてきた。
ニノの身体が一瞬ふわっと浮いた。
本当に浮いたんだ…
俺は必死で腕を引き寄せて、ニノを後ろへ押し倒した。
どうにか吹き飛ばされずに済んだ。
「バカッ!だから言っただろ!」
「ごめん…」
ニノは呆然としながら、俺の腕にしがみついていた。
ぎゅっと力の入る小さい手を、俺は握りしめた。
現場のスタッフから笑いが起こる。
ニノも俺も苦笑して、また表情を作る。
今のがラブラブに見えたのか…?
怖がってる顔をして、ニノと二人で鎖ギリギリまで歩いた。
下を覗きこんだら、目が眩むほど下に海面があった。
岩に波があたって白い水しぶきが立っていた。
「こわ…2時間ドラマの世界…」
「そうだな…船越さんが居そう」
そう言ったらニノが笑った。
急に、ニノがありえないくらいぐっと身体を崖の方に倒した。
「ちょっちょっ!ニノっ!」
「なあに?」
「危ないからっ!やめろっ!」
「だって…見えないんだもん…」
そう言って更に一歩踏み出した。
「やめろって!」
その瞬間、さっきよりも数倍強い風が吹き上げてきた。
ニノの身体が一瞬ふわっと浮いた。
本当に浮いたんだ…
俺は必死で腕を引き寄せて、ニノを後ろへ押し倒した。
どうにか吹き飛ばされずに済んだ。
「バカッ!だから言っただろ!」
「ごめん…」
ニノは呆然としながら、俺の腕にしがみついていた。
ぎゅっと力の入る小さい手を、俺は握りしめた。