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第33章 幸せの距離 by のさまじょ

今日もたわいもない話をした。


そろそろ消灯の時間だった。


「あ、こんな時間だ…」


慌ててニノが立ちあがった。


「じゃあ、俺…いくね?」


猛烈に、寂しくなった。


いかないで欲しかった。


悲しかった。


「…そんな顔するなよ…」


「だって…」


「わかった…話つけてくる」


「え…?」


そのまま病室を出て行ったかと思うと、すぐに戻ってきた。


「付き添いオッケーだってよ」


そう言って笑った。


その晩は、ニノが簡易ベッドに寝て、いろいろ話をした。


「さむっ…やっぱ…さすがに冷えるね…」


「だよね…なんか着るものあったかな…」


「いいよ…」


そういうと、ニノは俺のベッドに潜り込んできた。


「えっ…」


「いいだろ、こんくらい…」


そういうと、俺にぎゅーっと抱きついてきた。


「真冬でも、アンタがいればなんもいらないわ…あったかいもん」


「ニノ…」


「ほら、寝ようよ。相葉さん」


「うん…」


そろそろとニノの横に身体を横たえる。


布団をかぶっていたはずなのに、ニノの身体は冷えきってて。


ぎゅっと抱きしめた。

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