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第34章 WINTER COMES AROUND by millie
「雅紀、ね?あったかいでしょ?
雅紀の手もあったかいよ。
兄貴が守ってくれた大事にした命…
だから…。
お願いだから…雅紀が粗末にしないでよ。
兄貴のところに行こうとしないでよ…」
「和…」
「俺の中に兄貴を見るんでしょ?
でもね、俺も雅紀の中に
兄貴が見えるから…。
傍にいてよ、ずっと。
家族に…なって…。
雅紀が奪ったと思うなら、
俺に雅紀をちょうだい?」
頷いた雅紀の顔は今までみたいに
陰のあるものではなく、
俺も兄貴も大好きな太陽のような笑顔。
思わず息を呑む。
「俺で…いいの?」
「雅紀がいい…」
はじめて心まで繋がって…
二人で快楽の淵に堕ちていった。