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第36章 Cinnamon Milk tea by アロエリーナ
彼の実家の中華料理店で余った
食材や調味料をもらい受けた大袋。
雅紀が手にしていたポリ袋には
木の小枝みたいな棒が数本入っていた。
その小袋に鼻を近づけてみると
クセのある独特の芳香がした。
「シナモンスティックじゃないかな」
「開けてないのによく分かったね」
「お前の鼻がバカなんじゃないの」
「ニノの鼻が利きすぎるんだよ。てか
こんなの店で使ってたんだ‥期限切れかな」
「シナモンの香りくらい分かるだろ‥
って、マジ?だからおれらに寄越したの?
早く使っとかないとな」
「どうすんのコレ」
彼は困ったように眉根を寄せた。
「ふふ‥温まるモノ作ってあげる」
おれはしたり顔で微笑むと
ミルクパンを手に取り
湯を沸かし始めた。
‥いつも何でもやってもらってるし
たまには彼女っぽいことでも、
してやらないとね?
彼は、おれのマジックを見てるように
好奇の眼差しを向けている。
沸騰したら、茶葉をスプーンふたさじ
砕いたシナモンと、おろし生姜も少々
2分煮込んだら、牛乳を加えて強火にし、
煮立つ前に火を止める。
そしてカップに濾し出したら‥
食材や調味料をもらい受けた大袋。
雅紀が手にしていたポリ袋には
木の小枝みたいな棒が数本入っていた。
その小袋に鼻を近づけてみると
クセのある独特の芳香がした。
「シナモンスティックじゃないかな」
「開けてないのによく分かったね」
「お前の鼻がバカなんじゃないの」
「ニノの鼻が利きすぎるんだよ。てか
こんなの店で使ってたんだ‥期限切れかな」
「シナモンの香りくらい分かるだろ‥
って、マジ?だからおれらに寄越したの?
早く使っとかないとな」
「どうすんのコレ」
彼は困ったように眉根を寄せた。
「ふふ‥温まるモノ作ってあげる」
おれはしたり顔で微笑むと
ミルクパンを手に取り
湯を沸かし始めた。
‥いつも何でもやってもらってるし
たまには彼女っぽいことでも、
してやらないとね?
彼は、おれのマジックを見てるように
好奇の眼差しを向けている。
沸騰したら、茶葉をスプーンふたさじ
砕いたシナモンと、おろし生姜も少々
2分煮込んだら、牛乳を加えて強火にし、
煮立つ前に火を止める。
そしてカップに濾し出したら‥