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第36章 Cinnamon Milk tea by アロエリーナ

「じゃーん!シナモンミルクティー」

「おぉ~オシャンティー」


リビングのローテーブルにトレイを置き
二人で並んでティータイム。


ゆったりとした、贅沢な時間。

君と過ごす日常の、ささやかな幸せ。



「どぉ?美味しい?もっと砂糖入れる?」


おれは小首を傾げて、彼の顔を覗き込む。


「大丈夫。クセあると思ってたけど
甘くて飲みやすいよ。上手だね」


雅紀は、暖かい陽だまりのように笑う。

この笑顔が大好き。


「でしょ?甘みを引き立ててくれるんだって」

「だからお菓子にもよく入ってんだねー」


「それから、血行良くして体を温める効果が
あるんだって。漢方にもなってて‥」


「あぁ‥だから体が熱くなってきたんだ」

「‥え?」


雅紀は頬を紅潮させ、潤んだ瞳で
こちらを見つめた。


「どうするのコレ‥責任とってくれる?」


ウソだろ‥

こんな短時間で、顕著に現れるなんて。


シナモンなどのスパイスには
媚薬効果があると、前に聞いて。

試してみたいと思ってたんだ。

だから紅茶の淹れ方も覚えたの。


しかしまぁ、さすが相葉さん‥

効果抜群だったね。

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