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第37章 ミルクティーが結ぶ恋 by ガーベラ♡


その日から俺は、わざと時間を調節し、
同じ時間に自販の前をうろうろしていた。

そんな俺を、潤は笑って見てた。

「和くん、惚れちゃったね~」

「うるせーよ!」


そしてついに、俺の努力が実を結び、
相葉先輩と大野先輩、俺と潤で、
昼飯を食べる仲になれた。

中庭のその4ショットは、
ちょっと注目の的だった。


俺は密かに優越感を感じていた。
騒いでいたクラスの女子にも、
嫌味を言われたが、全く気にならなかった。

そんなある日。

「今日4人で帰ろっか?
部活、ない日でしょ?」
と相葉先輩が誘ってきた。

もちろん俺は二つ返事。
嬉しくて、舞い上がってて、
目を見合わせ笑いあっている
大野先輩と潤には気づかなかった。

放課後、昇降口に行くと、
相葉先輩しかいなかった。

「なんか、ふたり、用事があるって。
いいよね?俺らだけでも..」

「あっ、はい!」
あまりの展開に声が裏返り、笑われた。

参考書を見たいという相葉先輩と、
本屋に寄り、ゲーセンで遊び、
俺にとっては夢のような時間だった。

帰り際。さらに夢は延長戦へ。

「俺んち、すぐそこなんだ。寄ってく?」

「えーっ!いいんですか?」

「うん..迷惑じゃなかったら..」

そう言いながら目を臥せる先輩の横顔が、
気のせいかな?
赤かった。

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