テキストサイズ

Welcome to our party

第39章 あまふゆ。 by きぃな

【相葉side】

「あ、寒いはずだよね…」

食事の用意をしながらふと覗いた窓の外

空からふわふわと舞い落ちる白いもの

「雪…だぁ…」
二「ただいま~」

玄関の方から声が聞こえた

かずだ

俺はキッチンからリビング入り口のドアノブが動くのを、今か今かと待つ

ガチャリとドアノブが動き、かずの姿が見えた

「お帰り~♪ねぇ、かず見て、雪、雪降ってる!」
二「ふふっ、知ってるよ、その中を今帰って来たんだから」

雅紀らしいやと、かずが笑う
それが嬉しくて、俺も笑顔になる

二「いいにおい♪今日はなに?」

実は今日、かずが大好きなハンバーグにしようと思って作ってた
でも、あまりに寒いからあったかいものがいいかなと思って…

「具だくさんの煮込みハンバーグ~♪さ、早く食べよ♪」
二「雅紀…っ」

かずがキッチン奥に向かおうとする俺の手を掴んで引き寄せる

「わっ」

バランスを崩した俺の頬に触れた、冷たい唇

二「いつもありがと」

思わぬかずからのご褒美に、胸が高鳴った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ