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第42章 薄墨の夜 byのさまじょ

それから、また暗闇の中に一人放り出された。


時計もなにもない部屋で、時間が過ぎているのかどうかもわからない。


身体を動かす事ができず、身体が軋んでくる。


「相葉ちゃん…相葉ちゃんっ…」


なんで…?


なんでこんなことするの…?


どれだけ時間が過ぎただろう。


なにもわからなくなった頃、相葉ちゃんが部屋に入ってきた。


今度は向こうの灯りは消えていた。


そっと俺に近づく気配を感じた。


ぎしっとベッドが軋む。


「明日…仕事休みだからね…」


「え…?だって明日は…」


「ちゃんとスケジュール調整したから。安心して?」


いつもと変わらない声が、逆に怖かった。


「な、んで…」


「おーちゃん。お誕生日おめでとう」


「え…?」


「俺、なんにも渡してなかったから、これからプレゼントするね?」


なんのことだと問う前に、相葉ちゃんが俺の服を脱がした。


「ちょっ…やめろよ!」


「俺もね…もうすぐ誕生日じゃん…?だからさプレゼント、ちょうだいね?」


笑う気配。


背中に、冷たい汗が流れた。


「やめろ…」


身体が動かない。

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