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第42章 薄墨の夜 byのさまじょ

だんだん、相葉ちゃんの息が荒くなってくる。


「いいよ…おーちゃん…最高…」


俺の顎をしっかりと掴んで離さない。


「う…出るっ…出すよっ…」


喉に、苦い液体が広がった。


生温い…


何度も脈動しながら、俺の口のなかにそれは放たれた。


「ほら…飲めよ…」


掴まれてた顎をぐいっと引き上げられた。


自然に、それを飲み込んでしまう。


ごくりと喉が鳴ると、満足そうに俺を抱きしめた。


「ありがとう…飲んでくれて…」


ぎゅっと腕に力が入った。


「大好きだよ…もう離さないから…」


身体を離すと、何か液体を口移しに飲まされた。


意識が朦朧としてくる。


「お誕生日おめでとう…」


深い眠りに誘われていく。


「これからは、俺だけのおーちゃんで居てね…?」


伸ばした手を硬く握られた。

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