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第46章 紅華 by アロエリーナ
「あ、あの‥僕の絵の
モデルになってくれませんか?」
一年前、美大の構内で突然話しかけてきた人。
それが智だった。
その時は昼休憩で、オレは友人と
テラスを歩いていた。
冬にしては暖かく、よく晴れた日だった。
『ちょっ‥智先輩じゃん!すげぇよ相葉!
天才様のモデルになれるなんて‥
おれ、この人に憧れてここ受けたんだ。
後でサインもらってよ、ねっ』
一緒にいたクラスメイトのニノは
興奮気味に、小声で耳打ちしてきた。
この人が噂の、天才様・大野智かぁ‥
そのとき四年生だった彼は
当美大きっての天才アーティストと
もてはやされていた。
彼は油絵専攻だったが、他にも
日本画・版画・彫刻・デザインなど
造形学部すべてのジャンルにおいて秀で
さらにはポップアートやフィギュアなど
才能の幅は、多岐に亘っていた。
でも性格は内向的で、独りを好み
人と話してるのを見た者がないという程
変わり者との噂だった。
その彼が、どうしてオレなんかを‥?
モデルになってくれませんか?」
一年前、美大の構内で突然話しかけてきた人。
それが智だった。
その時は昼休憩で、オレは友人と
テラスを歩いていた。
冬にしては暖かく、よく晴れた日だった。
『ちょっ‥智先輩じゃん!すげぇよ相葉!
天才様のモデルになれるなんて‥
おれ、この人に憧れてここ受けたんだ。
後でサインもらってよ、ねっ』
一緒にいたクラスメイトのニノは
興奮気味に、小声で耳打ちしてきた。
この人が噂の、天才様・大野智かぁ‥
そのとき四年生だった彼は
当美大きっての天才アーティストと
もてはやされていた。
彼は油絵専攻だったが、他にも
日本画・版画・彫刻・デザインなど
造形学部すべてのジャンルにおいて秀で
さらにはポップアートやフィギュアなど
才能の幅は、多岐に亘っていた。
でも性格は内向的で、独りを好み
人と話してるのを見た者がないという程
変わり者との噂だった。
その彼が、どうしてオレなんかを‥?