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第49章 authentic by つぎこ
誕生日の夜。あれから既に2週間。
メンバーには、暗黙の了解というか、なんとなく公認というか…。
雅紀は、あれからずっと、俺と一緒にいる。
ずっと一緒にいてくれているのに、なのに、肝心の本人は、まったく変わらないんだよな。
相変わらず、みんなの雅紀くん、なんだ。
さっきは翔くんに頭を撫でられて、嬉しそうに笑ってたし、今だって、ニノとじゃれ合ってる。
これまで当たり前だった光景に、俺だけが過剰に反応してて、イライラ…。
「…雅紀、こっち来いよ。」
独占欲を丸出しにして、雅紀を呼んだ。
「…おーちゃん。どーしたの?」
だけど雅紀は、そんな俺の様子など気に掛ける風でもなく、にっこり笑って、俺の隣へと戻ってくる。
「 あーっ。雅紀を独り占めしてるーっ。リーダーなのに公私混同、ダメじゃんかっ。」
ニノはそんな俺を面白がり、わざと煽ってくるし…。
胸がざわざわ…。
こんな俺、変だよな…。
「…お前らの時だって、そうだったじゃん(笑)?」
見かねた翔くんが、助け舟を出した。