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第65章 snow white by のさまじょ

「ん…だいぶ、いい、みたい…」


「ほんと?挙動不審だけど、大丈夫?」


お前のせいだ…お前の…


「も、点滴終わるから…看護師さんきちゃうよ?」


「あ…そっか」


そう言ってカズはベッドから降りていった。


隣がなんかスカスカして淋しかった。




それから点滴が終わり、家に帰った。


すぐに俺は部屋に押し込められて、ベッドに貼り付けにされた。


「いい?トイレ以外起きたらだめだからね?」


「でも…点滴打ったら楽になったよ?」


「だーめ!どうせなんか仕事しようとしてんでしょ?マネに言っとくから、そんなことしちゃだめだよ?」


バレてる…


「もう…こういう時は、大野さんを見習ってよね?」


ぶつぶつ言いながら、俺の額にアイスノンを載せてくれた。


「さ、眠りな…」


「カズ…」


「ん?」


「だっこ…して…?」


「むふ…わかったよ」


笑いながらベッドに入ってきて、ぎゅっと俺を抱きしめてくれた。


「あったかい…」


「潤は熱いね。さ、寝よ?」


カズの腕にしがみついて、俺はまた眠りに落ちた。


夢を見た。

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