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第67章 Home Doctor by つぎこ







またそんな目をしちゃって…。

まるで置いてきぼりにされたコドモ、みたいな?

それじゃ、俺が意地悪してるみたいじゃん。



「…潤?」

潤の正面に向き合うと、目線を合わせる。


「…。」

潤は、プイと目を逸らす。

ふふ。拗ねてる。


「…ねぇ。潤は、二宮センセに会いにきたの?それとも、俺に会いにきたの?」

「…。」

「 ね、どっち?」

口を噤み、答えない潤の手に、俺の手を重ねる。


「…和。」

「 ん?」

「…和に会いにきた。」

潤は、そっぽを向いたまま、ボソリ…。

そう答えるのが、やっと。


「…だったら、最初からそう言いなよね。」

最初から分かってたコトだけどね…。


でも、今日はちゃんと言えたから、そっぽを向いた頬に、ちゅっ…と、ご褒美のキス。


ガタン…ッ。

潤の座っていたイスが、転がった。

潤は俺を抱え上げると、あっという間に診察台に押し倒す。


「…和。」

見下ろしてくる、切羽詰まった瞳。


「…ダメでしょ?」

その瞳をやんわりと諫め、潤の身体を押し戻す。


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