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第2章 届け、紙ヒコーキ。 by アロエリーナ
いつまで見ていても飽きないくらい‥
よく見ると、キレイなのに。
パッと見は地味で、探さないと気づかない。
周りの景色に溶け込んでる感じ。
彼が醸し出す、ナチュラルな空気感のせいか。
一体、どんな曲を聴いているのだろう。
何を感じて、何を考えているのだろう。
――知りたい。彼と話してみたい。
僕は昔から、引っ込み思案で人見知りだから
誰かに、こんな風に思うのは初めてだ。
だけど、どうしたらいいのか分からない。
いきなり話し掛けて、嫌われたらどうしよう。
変な人って思われて、店に来なくなったら
どうしよう。
彼に一目惚れしてから、彼に会いたくて
もう半月近く、この店に通っているのに‥
いつもそんな風に思ってしまって
声を掛けられずに、遠くから眺めている。
彼がヘッドフォンを外して、掛け戻した。
――もう帰るんだな。
僕も見られない内に、早く行かなきゃ‥
そう思って、その場から立ち去ろうとしたら‥
彼が鋭いまなざしで、こちらを見ている。
――あ、ヤバイ‥見てるの気づいた?
僕は慌てて視線を逸らした。
よく見ると、キレイなのに。
パッと見は地味で、探さないと気づかない。
周りの景色に溶け込んでる感じ。
彼が醸し出す、ナチュラルな空気感のせいか。
一体、どんな曲を聴いているのだろう。
何を感じて、何を考えているのだろう。
――知りたい。彼と話してみたい。
僕は昔から、引っ込み思案で人見知りだから
誰かに、こんな風に思うのは初めてだ。
だけど、どうしたらいいのか分からない。
いきなり話し掛けて、嫌われたらどうしよう。
変な人って思われて、店に来なくなったら
どうしよう。
彼に一目惚れしてから、彼に会いたくて
もう半月近く、この店に通っているのに‥
いつもそんな風に思ってしまって
声を掛けられずに、遠くから眺めている。
彼がヘッドフォンを外して、掛け戻した。
――もう帰るんだな。
僕も見られない内に、早く行かなきゃ‥
そう思って、その場から立ち去ろうとしたら‥
彼が鋭いまなざしで、こちらを見ている。
――あ、ヤバイ‥見てるの気づいた?
僕は慌てて視線を逸らした。