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第73章 とわごい by のさまじょ
コトリと潤が小皿を机に置いた。
「…これを私に奉じるのだから、私もお前の願いを一つ叶えよう」
「え…?」
「人間は神社に奉納をするだろう?それと同じだ。だからお前の願いを叶えてやる」
「そんな…俺、そんなつもりないよ…」
そう言って小皿を俺に差し出した。
「捧げよ」
潤は黙って皿を頭の上におし戴いた。
「神妙なり」
指で摘むと一口で食べてしまう。
「…旨い」
「良かった…俺が煮たんだ」
驚いた。俺の為に…
「…願いを、潤」
「黒狐さん…」
そっと潤は俺の胸に凭れてきた。
堪らなく、また胸が熱くなる。
「…俺、黒狐さんとずっとこのまま居たい…」
「え…?」
「このまま…抱いて…?」
胸の熱いのが、全身に広がった。
その瞬間、部屋の灯りが消えた。
窓から夜半の月が差している。
「黒狐さん…?」
「お前を…くれるか?…私に」
「…うん…」
なぜこんな、身体が熱い。
燃えるようだ。
肌を合わせた瞬間、潤の身体も熱くなった。
「なぜこのように熱いのだ」
「それは黒狐さんが触ってるから…」
「そうか…」
では俺も、潤が触れているから熱いのか。
知らなかった。
こんな感情、知らなかった。
これが…
恋というやつなんだろうか。
「…これを私に奉じるのだから、私もお前の願いを一つ叶えよう」
「え…?」
「人間は神社に奉納をするだろう?それと同じだ。だからお前の願いを叶えてやる」
「そんな…俺、そんなつもりないよ…」
そう言って小皿を俺に差し出した。
「捧げよ」
潤は黙って皿を頭の上におし戴いた。
「神妙なり」
指で摘むと一口で食べてしまう。
「…旨い」
「良かった…俺が煮たんだ」
驚いた。俺の為に…
「…願いを、潤」
「黒狐さん…」
そっと潤は俺の胸に凭れてきた。
堪らなく、また胸が熱くなる。
「…俺、黒狐さんとずっとこのまま居たい…」
「え…?」
「このまま…抱いて…?」
胸の熱いのが、全身に広がった。
その瞬間、部屋の灯りが消えた。
窓から夜半の月が差している。
「黒狐さん…?」
「お前を…くれるか?…私に」
「…うん…」
なぜこんな、身体が熱い。
燃えるようだ。
肌を合わせた瞬間、潤の身体も熱くなった。
「なぜこのように熱いのだ」
「それは黒狐さんが触ってるから…」
「そうか…」
では俺も、潤が触れているから熱いのか。
知らなかった。
こんな感情、知らなかった。
これが…
恋というやつなんだろうか。