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第75章 full bloom by うめ
「………」
「………」
桜祭りの看板を真っ直ぐに見つめる智の横顔。
毎年恒例のこの地区のお祭り。
5年間…一度も訪れる事の無かった…背中を向けて来たお祭り。
「潤」
ふと、智が俺の方を振り返る。
「ん?」
「………行かない?桜祭り」
「え…」
「………駄目?」
「………駄目じゃないよ。でも…いいの?」
「うん」
「………行こっか」
そう言うとふにゃっといつもの笑顔に戻る智。
「約束ね」
「分かった」
………智の口からそんな言葉が出るなんて…。
まだ消化出来ないまま俺は智の後ろを歩いていた。
「それまでに咲くかなぁ…桜」
シーズンには満開になる桜並木も…今はまだ…満開には程遠い。
「きっと…満開になるよ」
智「だといいなぁ」
隣に立ち智の肩に手をかけるとにっこりと微笑む。
そんな笑顔で見られると…期待するぞ智。
少しは…思ってもいいのか?
俺の事…ちょっとは見てくれてるって。
好きだよ…智。
ずっと…ずっと好きなんだ。
まだ五分咲きの桜の木を見つめながら…俺は智に心で訴えたんだ…。
「………」
桜祭りの看板を真っ直ぐに見つめる智の横顔。
毎年恒例のこの地区のお祭り。
5年間…一度も訪れる事の無かった…背中を向けて来たお祭り。
「潤」
ふと、智が俺の方を振り返る。
「ん?」
「………行かない?桜祭り」
「え…」
「………駄目?」
「………駄目じゃないよ。でも…いいの?」
「うん」
「………行こっか」
そう言うとふにゃっといつもの笑顔に戻る智。
「約束ね」
「分かった」
………智の口からそんな言葉が出るなんて…。
まだ消化出来ないまま俺は智の後ろを歩いていた。
「それまでに咲くかなぁ…桜」
シーズンには満開になる桜並木も…今はまだ…満開には程遠い。
「きっと…満開になるよ」
智「だといいなぁ」
隣に立ち智の肩に手をかけるとにっこりと微笑む。
そんな笑顔で見られると…期待するぞ智。
少しは…思ってもいいのか?
俺の事…ちょっとは見てくれてるって。
好きだよ…智。
ずっと…ずっと好きなんだ。
まだ五分咲きの桜の木を見つめながら…俺は智に心で訴えたんだ…。