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第77章 サクライロ by きぃな

風呂から上がってリビングに行くと、智サンがいない

きっとあの部屋だろう
でも、準備って……

俺は智サンがいるであろうその部屋を開ける

画材の香りが鼻をつく
古くさい香りだけど、嫌いじゃない

「智…サン?」
「あ、こっちこっち~」

声がした方へ行くと、部屋の一角に白い布で覆われた場所がある

「なにここ?」
「ちょっとそこ、寝てみて?」

俺はその白い布の上に恐る恐る脚を載せる

布の下にマットレスでも敷いてあるのか、足元は意外と柔らかくて

「あ、潤、服…脱いでね?」
「え?」
「んふふ、今更恥ずかしがる間柄でもないでしょ?」

それとこれとは話が別だ

「ほら、早く♡」

急かされて、渋々スウェットの上下を脱ぎ捨てた

「……これも?」

下着一枚になったところで、智サンににもう一度訊く

にっこり笑って頷く智サン

その笑顔には敵わない

俺は一糸まとわぬ姿になって白い布の上に横になった

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