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第88章 新学期 by のさまじょ
その生徒は、この学校の生徒会長だった。
名前は櫻井翔という。
皆、あの上辺の良さに騙されてるんだなと思った。
櫻井は絶対に、真っ黒なヤツだ。
なんとなく、そう思った。
マンモス校だから櫻井と出会うことはそうあるまい。
そう思っていたら、顧問になった部活に櫻井は居た。
学生の頃かじっただけのバスケット。
うちの高校はスポーツの強豪校だったから、俺は顧問だったけど、別に監督がちゃんと居る。
だからそんなに接触もないだろう…
ほっと胸を撫で下ろしていたら、早速櫻井は俺に会いに来た。
「相葉先生、バスケ部の予算のことで…」
「え…監督じゃだめなの?その話…」
「バスケ部の顧問は相葉先生ですよ…?」
バカにしたような顔で言われて、俺はその要望書をひったくった。
「わかった。読んでおくから…」
「今、読んでください」
放課後の科学準備室は、誰もいなくて。
酷く居心地が悪く感じた。
櫻井から発せられる圧迫感。
こんな生徒、今まで居なかった…
「なんで…俺だって忙しいから」
「相葉先生…」
振り返ると、すぐ傍に櫻井は立っていた。
「なん…だよ…?」
名前は櫻井翔という。
皆、あの上辺の良さに騙されてるんだなと思った。
櫻井は絶対に、真っ黒なヤツだ。
なんとなく、そう思った。
マンモス校だから櫻井と出会うことはそうあるまい。
そう思っていたら、顧問になった部活に櫻井は居た。
学生の頃かじっただけのバスケット。
うちの高校はスポーツの強豪校だったから、俺は顧問だったけど、別に監督がちゃんと居る。
だからそんなに接触もないだろう…
ほっと胸を撫で下ろしていたら、早速櫻井は俺に会いに来た。
「相葉先生、バスケ部の予算のことで…」
「え…監督じゃだめなの?その話…」
「バスケ部の顧問は相葉先生ですよ…?」
バカにしたような顔で言われて、俺はその要望書をひったくった。
「わかった。読んでおくから…」
「今、読んでください」
放課後の科学準備室は、誰もいなくて。
酷く居心地が悪く感じた。
櫻井から発せられる圧迫感。
こんな生徒、今まで居なかった…
「なんで…俺だって忙しいから」
「相葉先生…」
振り返ると、すぐ傍に櫻井は立っていた。
「なん…だよ…?」