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第89章 五月雨 by アロエリーナ
「…五月病か!ばかやろう!!」
突然、デカイ怒声と共に、バーンと部屋の戸が開け放たれた。
「ふぇ…!?しょお…ちゃん?」
寝惚け眼に映ったのは、息を切らせ、頬を上気させている翔ちゃんのしかめっ面だった。
「なんで学校、休んでるの?」
やべぇ…サボってるのバレて怒られる…
「ちょっと…体調が悪くて…」
気まずくて俯いたら、タイミング良くケータイの着信が入った。
ディスプレイには「リーダー」と表示されている。
痛い視線を感じながらも、すぐ電話をとった。
『んぁ、相葉ちゃん?久しぶり!レッスン来ないの?そろそろ落ち着いた頃だよね?』
うぅ…こっちにも言い訳しなきゃいけないのか。
オレは小学校から習い事の延長で、ストリートダンススクールに通ってる。
受験勉強を初めてから、休ませてもらってるけど…
GWイベントのダンスコンテストで、チームが優勝したって前に聞いて。
なんだ、オレ居なくてもいいじゃんって思えた。
遊びでダラダラ続けてたけど、もういいかな、って辞めたくなってた所で…
「あぁ大野さん?俺は雅紀のイトコです。
なるべく参加しますんで。えぇ、彼のペースで少しずつ、五月雨式になるでしょうけど…お願いします」
…ってオイ!なに勝手に話してんだよ、翔ちゃん!
電話を切ると、彼はキッとこちらに向き直った。
突然、デカイ怒声と共に、バーンと部屋の戸が開け放たれた。
「ふぇ…!?しょお…ちゃん?」
寝惚け眼に映ったのは、息を切らせ、頬を上気させている翔ちゃんのしかめっ面だった。
「なんで学校、休んでるの?」
やべぇ…サボってるのバレて怒られる…
「ちょっと…体調が悪くて…」
気まずくて俯いたら、タイミング良くケータイの着信が入った。
ディスプレイには「リーダー」と表示されている。
痛い視線を感じながらも、すぐ電話をとった。
『んぁ、相葉ちゃん?久しぶり!レッスン来ないの?そろそろ落ち着いた頃だよね?』
うぅ…こっちにも言い訳しなきゃいけないのか。
オレは小学校から習い事の延長で、ストリートダンススクールに通ってる。
受験勉強を初めてから、休ませてもらってるけど…
GWイベントのダンスコンテストで、チームが優勝したって前に聞いて。
なんだ、オレ居なくてもいいじゃんって思えた。
遊びでダラダラ続けてたけど、もういいかな、って辞めたくなってた所で…
「あぁ大野さん?俺は雅紀のイトコです。
なるべく参加しますんで。えぇ、彼のペースで少しずつ、五月雨式になるでしょうけど…お願いします」
…ってオイ!なに勝手に話してんだよ、翔ちゃん!
電話を切ると、彼はキッとこちらに向き直った。