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第93章 遠花火 by ガーベラ♡


逸る気持ちを抑えてチャイムを押すと、
......反応なし...

俺はしたかないから、カードを差し込んで、
部屋の中に。

薄暗いリビングルームの向こう、
テラスに人影が...

「智くん...」
声を掛けると、彼はにっこり眉を下げて振り返り、

「翔くん!早く~!始まっちゃうでしょ///」

俺は荷物を置いて彼の隣に。

すると智くんは、俺にぎゅっと抱きついて、
「翔くん、ありがと♪
俺、すっげ~楽しみだったんだ」

耳元でそう言ってから、そのまま耳にキスをした。
彼からはほんのりワインの香りがした。

...もう(≧▽≦)
なんでそんなことすんのよ...
...俺の心臓鷲掴みするその技!

俺がお返しのちゅうをしようとした、
その瞬間『ドーン!』

慌ててその方向を見ると、何もなく...

「あれ~?」
首を傾げる智くんに、

「音は遅れて届くからね...
近いとこ探したんだけど...ごめんね」

すると智くんは、
「じゃあ、今度はちゃんと見なきゃ!
翔くん、ここ、一緒に座ろ♪」

そこには長椅子と
テーブルには、グラスが二つ並べてあり。
それだけでさ、
何か、エロい...

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