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第95章 ひみつ by きぃな
智くんの秘密を知ったのはいつだっただろう
『んっ、はぁ…っ、あっ、あぁっ』
俺は智くんの上で揺さぶられながら熱を吐き出し、その身体を白濁で汚す
そんなのはお構いなしに力の抜けた俺を抱き留めると、いっそう強く下から突き上げられ、智くんも上り詰める
『んぅ…っ』
小さく嬌声をあげると、俺のナカにじんわりと広がっていく熱
『はぁっ、はぁ…っ、ん…っ』
息の上がる俺の胸に智くんが顔を埋める
その胸に感じる鈍い傷み
『んっ、さと…っ、痕ついちゃ…』
いつも決まってそうだった
情事の後に、智くんは必ず俺の左胸に痕を付ける
紅い痕が二つ……
『ねぇ、なんでいつも終わったあと、ココ痕つけるの?』
『ん?俺、ヴァンパイアだから』
は?
なんかサラッとすごいこと…というか、アホなこと言った気がするケド…
『誰が何だって?』
『んふふ、俺が、ヴァンパイア、ほら♪』
そう言ってニヤリと微笑う口元から覗く、さっきまではなかった二本の牙……
───
「ってさ、智くんの正体知った時はビックリしたもん…」
「んふふ」
情事後の気怠いまどろみの中、思い出話に花が咲く
もちろん、今日も吸われてます
「花火、一週間後だよ?忘れないでよ?」
これから花火大会の日まで、仕事が別で会えない
「わかってる」
「もっと血…吸っておかなくていいの?」
智くんを見上げる
「んふふっ、じゃ、お言葉に甘えて…」
「ん…ぁ」
智くんが俺の胸に顔を埋めると、鈍くて甘い痛みが胸に走った