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第96章 君棲む君と…。 by つぎこ





「…あれは治療だから、気にしないで? 」

あれね、承知の上だから…。

翔くん見てたの、知ってたよ。
知ってて俺ら、キスしたんだもん。

「…ち、りょう? 」

「…そ。決まってるでしょ? 」

きゅっ…と、翔くんを握り込む。
限界だったはずの身体に、兆しは見えていて…。

下衣を脱がせると、直に手を這わせた。

相葉先生ともこんなコトしてるんだよ…と、暗に匂わせてね。

後孔に埋め込んだ指で、熱が高まるのを待って…。

ぎりぎりに昂らせて…。

「…相葉先生はね、すごく素直なヒトなんだ。 」

そう教えてあげた。


ドクン…。
手の中の屹立が脈打った。

その瞳には漆黒の光が宿り…。
渾身の力で身体を反転させて、俺を組み敷いてきた。


ほら釣れた…。


「…今日も治療だったの? 」

探るような瞳に、見覚えのある光を見つけた。

「…そこから先は、守秘義務、ね。」

唇にそっと人差し指を立てる。


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