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第99章 voyage by アロエリーナ
堰を切ったように、君は泣きながら本音をぶちまけた。
“翔くんは俺と付き合ってるのに、あまり愛情表現してくれない
本当は他の人を好きじゃないかって不安
お互い忙しくて、仕事以外はすれ違いばかり
寂しくて、気の合うあいつとつるむようになった
本当にただの友人で、男女関係じゃない
あいつが勘違いして悪ノリしただけ
でもあんな形で公表されたら、今更何を言ったって誰も信じてくれない
翔くんが悪い、あいつが悪い、世間が悪い
そう言う俺が、一番悪い…ごめん、みんな…”
跪く君を、思わず抱きしめていた。
もういいよ、ごめん。君は何も悪くない。
愛を言葉にして、伝え続けることは大事。
でも毎日送るのは、半ば事務的にやってるような、上辺だけの空虚な言葉になりそうで、怖かった。
そこは俺のプライドというか、照れ臭さもあった。
そんなモノ君の前では不要で、もっと素直に甘えたら良かった。
“孤独は、ぬくもりを知るためにある”と言うのなら、その逆も然りで。
君とぬくもりを与え合って、
君を孤独に追いつめたのは…俺だ。