テキストサイズ

Welcome to our party

第18章 束縛 by 奏

『もうすぐ着くよ』

そうLINEを送って、

間も無くして、
潤の部屋の前に辿り着いた。

インターフォンのボタンを
押そうとしたら、

『開いてるから』

あまりにもタイミング良く、
返事が返ってきて、
びっくりしたけど、

…あ、モニターから見てる?

カメラに向けて
手を振ってみたら、

『早く入れ』

…怒られちゃった。




開けて入った途端、

「お邪魔しま…、わっ?!」

力強い腕に引き寄せられて、




-次の瞬間には、腕の中。




「遅い」




いつもより低めの声で、
耳元で囁かれて、

ぞくっとする。

「…急いで来たつもり、
だったんだけど…ごめんね?」

肩に顎を乗せると、

「何してたの?」
「え?あー潤の家に行くのなら、
甘いものでも…
買って行こうかなって…」

コンビニの袋を掲げて見せると、
「ふーん」と鼻を鳴らす。

「これ、好きで…」
「おいで?」

いきなり腕を解くと、

僕の手を掴んで
ぐいぐい引っ張るから、

慌てて靴を脱いだ。




リビングへ入ると、

有無を言わせず、
ソファーにポンと押し倒される。

…って、いきなり?!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ