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第18章 束縛 by 奏

「-雅紀」
「…あ、…な、なに…?」
「まだ、足りない」

僕の背中に顔を伏せて、
呟くように言うと、

ぐっと腰を引き上げられる。

「え、あ、ちょっと待…っ、
さっきイったばっか…」
「何回でもイかせてやるって」
「そんな、体力無…、っあ!」

潤のモノが、
奥まで入ってくるのを…感じて、

身体が勝手に反応し始めた。

「…まだ締めてくるよ?
雅紀の中」
「…っ、だって…っ」
「『だって』、何?」

顔を覗き込んでくるから、
恥ずかしくて隠したいけど、

後ろ手に手首を縛られて、
…それさえも出来ない。

「『だって』、何よ?」

またワクワクしちゃって、

…答えなんて、
分かってる、くせに…。




「気持ち、いい、から…っ」




潤が、はあ…っと、
熱い息を吐くと、

「…俺も」

ぽつりと言って、




次の瞬間、
突き上げられた。




イったばかりの僕の身体は、
あっと言う間に高まって、

…吐き出した後、

ベッドに突っ伏した僕を、
そっと抱き締める、潤。




「雅紀、好きだよ」




その言葉にまた縛られて、




…でも全然、

嫌じゃないよ…

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