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あなたに精力うばわれちゃいます!

第2章 捲土重来

こうして、私と母の約束が取り入れられた。

その1、忙しくてもコンビニ弁当等より手料理を優先させる。
その2、本当に忙しかった日にのみ、コンビニ弁当を許す。(毎日はダメ!)
その3、たまにはお母さんと一緒にご飯を食べる。

何故こうコンビニ弁当にこだわるのか、謎なのだが。
後が怖いので聞かないことにした。

「可愛い可愛い縁ちゃんの事だから、お母さんみたいにコンビニ弁当でお腹壊されたら……!」

「そこまで胃腸弱くないからね!」

「むぅ……」

母はふくれっ面をして、ちゃぶ台の前に座った。
私の母、水上早織(みなかみさおり)は可愛くて優しい、自慢の母だ。
だが、時々娘loveになるのはやめて欲しい。
生まれつき体が一般の人よりも弱く、体もそこまで丈夫ではないが、人一倍働き者で頑張り屋さんである。
見た目通り、運動はてんでダメである。

「縁ちゃん、学校どう?」

「えっ?うーん……」

急に質問をされて、考え込む。
すると、昼の出来事を思い出してしまう。

わけのわからない先輩に、告白をされたこと。
憧れの人に、嫌われたこと………。

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