あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
何があったか聞こうとすると、それを避けるように母は懐から小さなお守りを取り出して私の手の中に置いた。
「あれ?このお守り…いつも持ってたのじゃ…?」
「お母さんにはもう必要ないものよ。縁ちゃんが持ってて」
「結構大事そうなものに見えたけど…いいの?」
「うん。そのお守り、肌身離さず持っているのよ」
そう言うと母は徐に立ち上がり、カバンを肩から掛けた。
どうやらもう帰るようだ。
窓から外を見てみると、日は既に沈んでおり、人通りが少ない夜道が広がっている。
私は心配で母に一声かける。
「暗いから、泊まっていってもいいのに…」
「明日仕事なのよねぇ…もう少し縁ちゃんと一緒にいたかった!」
「仕事かぁ……あんまり無理しないでね?」
「そうね…縁ちゃんも辛くなったら帰っておいで」
「……うん!」
母の優しい言葉に、心がぽかぽか暖かくなるような感覚。
先程のもやもやした気持ちが晴れていくようだった。
「あれ?このお守り…いつも持ってたのじゃ…?」
「お母さんにはもう必要ないものよ。縁ちゃんが持ってて」
「結構大事そうなものに見えたけど…いいの?」
「うん。そのお守り、肌身離さず持っているのよ」
そう言うと母は徐に立ち上がり、カバンを肩から掛けた。
どうやらもう帰るようだ。
窓から外を見てみると、日は既に沈んでおり、人通りが少ない夜道が広がっている。
私は心配で母に一声かける。
「暗いから、泊まっていってもいいのに…」
「明日仕事なのよねぇ…もう少し縁ちゃんと一緒にいたかった!」
「仕事かぁ……あんまり無理しないでね?」
「そうね…縁ちゃんも辛くなったら帰っておいで」
「……うん!」
母の優しい言葉に、心がぽかぽか暖かくなるような感覚。
先程のもやもやした気持ちが晴れていくようだった。