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あなたに精力うばわれちゃいます!

第2章 捲土重来

Satoshi side
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「お前、そろそろ童貞卒業しろよ」

「………」

いきなり不可解な言葉が俺の耳に届く。
しかし、後々頭が回って理解し始める。
俺の部屋でのほほんとベットに横たわり、地雷を踏まれたことに気づく。

「……頭おかしいのか」

「あれ、図星?ほんとに童貞?かまかけたつもりが本当だとは!」

「殴るぞテメェ」

「やめてください。殴られるのは勘弁です」

一度落ち着いて、掴んでいた胸ぐらを離す。
解放されたクソ男もとい、俺の唯一のダチである日南信(ひなみまこと)は脱力した。

「てか、朝霧って童貞だったんだー。意外。てっきりヤり済みかと……」

「いい加減にしろよ。限度というもんを知らないのか」

「反省してます」

確かに、日南に言われた通り俺は今まで、「ヤったことがない」のだ。
いや、この歳で焦る方がおかしいと思う人の方が多いだろう。
事実、俺はまだ17歳である。

「なーなー、でも真面目な話…早くしないと目覚めないぞ?それでもいいのか?」

「……それくらい分かってる。俺はお前と違って相手を選ぶからな」

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