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あなたに精力うばわれちゃいます!

第2章 捲土重来


その日俺は、久しぶりに自慰をした。
こういうことはあまり好きではなかったのに、手が勝手に動いていたのだ。

気づけば、ズボンの上でもわかるような大きさになっている。
外見は冷静さを保っているつもり、だが、肝心の中身では…。

「っ……!」

《アレ》に触れただけで、軽くしびれるような感覚に襲われる。
まだ直接は触れていない。
そして、なぜこれだけ興奮しているのだろうか。
性器に触れながら考えてみることにした。

「………………」

第一に浮かんだのは、あの時、体育館裏の近くにいた女子の顔だ。
初めて見る顔のはずなのに、何故か焼き付いている。
それだけではない。
アイツは俺の事を『憧れている』と言っていた。
そう言われただけで、あの時俺は既に興奮していたのだ。

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