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あなたに精力うばわれちゃいます!

第2章 捲土重来

Yukari side


結構深く眠っていたらしい。
その割には、熱はまだ収まっていないよう。
起きた瞬間、目の前が真っ白になる。

「熱い……」

身体の中がトロトロと溶けてしまいそうな熱さ。
特に、私自身の下半身がなんだか異様に熱くて。
初めて味わう違和感。

私は不思議に思って、自らの下着の中に手を入れようとした……瞬間だった。


「せんせー!絆創膏くださーい!」


ビクッ!

私はびっくりして肩を震わせた。
一気に血流が早くなって、更に熱くなる。
なんでこんなにも身体が興奮してるんだろう…。

「せんせー?居ないんですかー」

保健室に入ってきた男の子の声で我に帰る。
そういえば、さっき堺くんが私の事看病してる時、保健室の先生はいなさげだったなぁ。

「ちぇー、先生いないかぁ……失礼しましたぁー……」

「えっ、まま、ま待って!」

諦めて帰っていこうとした男の子に、私はすかさず、カーテンから身を乗り出して止める。
その時、下半身に微妙な違和感が走ったが、特に気にすることではなかった。

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