あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
「ひゃんっ!」
「……え?」
丁度いいタイミングで、私の中は疼いた。
まるで私の弱点を知っているかのように、その中にあるものは私の身体を痺れさせる。
その状況を悟った様子の男の子は、私に問いかけてきた。
「……アンタ、もしかして…?」
「うっ……」
疑わしい目で私を見つめてくる。
どうしよう…何もやましいことはしていないはずなのに…!
なんだろう、この状況……こんな状況になっているにもかかわらず、なんで私の身体はこんなに興奮してるの!
意味がわからないよ…!
「顔が赤い理由も、もしかしてそういう事?」
「そ、そういう事って……?」
できるだけしらを切ろうとするが、男の子の瞳を見る限り、嘘はつき通せないとわかった。
どうしよう…どうしよう………!
成すすべがなくなる。