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あなたに精力うばわれちゃいます!

第2章 捲土重来

「先輩………」

どうやら、この相楽という男の子は朝霧くんの後輩らしかった。

「馬鹿な真似はやめておとなしく授業でも受けてろ」

「先輩だって授業サボってるじゃないですか!」

「俺は調子が悪くてたまたま今の今までここで寝てただけだ」

「うっ……あの、先輩…さっきのこと、バラさないで欲しいんですけど…」

相楽くんは私のことをチラッと見やり、すぐに朝霧くんがいるであろう向こう側のカーテンに目線を向けた。
懇願するような目で必死で逃げようとしている。
そんなことされても、私の恐怖心はまだ心の底では眠っているんだから…。

「……そうだな、途中話し声で起きて、イマイチ状況はわからない。そんな噂流しても誰も得しないもんな」

「で、ですよね!良かったぁー…」

「だけどこれだけは覚えておけ」

さっきまでカーテン越しで、声しか聞こえなかった朝霧くんだが、急に、私が使っていたベットの方のカーテンを勢い良く開けた。
少し寝癖の目立つ朝霧くんが、目の前に現れる。

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