あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
「少し味見させろ」
「………」
「おい、聞いてんのか。味見させ」
「待って!!朝霧くんってそういう人だったの!?」
「なんだ。この言葉だけでこの後の状況も理解できるのか。なら話は早い。病人、保健室行くぞ」
「きゅ、急展開過ぎるよ!それに私の名前は病人じゃないもん!」
私の意見にはサラサラ興味が無いのか、階段を下りて私の手首を掴む。
なんだか今日は異性の人に何かと掴まれっぱなしだ。
「い、いやっ……離してっ…」
「どうせお前も何人かとヤってるんだろ」
「……!」
優しく掴んでくれてるのか、手首にはなんの痛さも感じなかったが、きっと何気なく言った言葉なんだろう、朝霧くんの言葉が何倍も胸に深く刺さる。
「ちが……私は……」
「それに、太もも濡れてるし。なんで感じてんの?どこで興奮したんだよ」
「し、知らない!なんか勝手に身体が疼いて…っ」
朝霧くんに指摘され、私は真っ赤になって俯いた。
その時ちょうど、自分の太ももに目が行く。
朝霧くんの言うとおり、私の内太ももがヌラヌラと光っている。
一体どうすればここまでになるのか、自分でもよくわからなかった。