あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
目尻に涙がたまる。
憧れの人にガンガン言われて、とても悔しかった。
私は別に他の誰ともそんな行為はしていない。
なのに、なんでそんな誤解が生まれるの。どうして。
私はなんだか悔しくなって、初めて朝霧くんに意見する。
「…っ、そういう朝霧くんだって……何人かとシてるんじゃ…」
その言葉に、ついに朝霧くんが反応する。
保健室のドアの手前で、一旦動きが止まった。
すると、ゆっくりと顔だけこちらに動かして…。
「……お前みたいな性悪女と一緒にするな」
「性悪…ッ!?」
相変わらず表情筋は動いていないが、背後から溢れ出るオーラが非常に黒い。
どうやら尺に触ったらしい。私はその凄みに負けてついに保健室のベットへと追いやられた。
掴まれていた腕をパッと離され、肩を押されてベットに着地した。
「ひゃっ…!」
ボフンッ。
背中から着地したため、一瞬息苦しさが私を襲う。
しかし、そんなことも忘れ去るくらいの出来事が起きた。
「お前ってどういうシチュエーションが好きなの?」