あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
先ほどとはまた違った、真剣な表情で問われる。
そして、また朝霧くんは肩を持って私に跨った。
まさに今、押し倒されているような状況だ。
「どんな…って……なんでそんなこと聞くの?」
「ああ、説明してなかったな」
朝霧くんの手が私の頬に優しく触れる。
その行動に、不覚にも胸を打つ私が恨めしい。
間近で見る朝霧くんはとっても美しくて、艶めかしかった。
「お前から精力を奪うんだ」
「精力…? はぁんっ…!」
言いながら朝霧くんは不意打ちに私の内太ももを撫でてきた。
そのゆっくりとした動作に、余計感じてしまう。
今はダメ……身体が敏感なのに……。
「そう、精力だ。俺は……いや、俺たちはそれを栄養に蓄えてる」
ペロリ、と朝霧くんの手についた私の愛液をいやらしく舐める。
私を見る視線も、獲物は逃がさないと言っているようなそんな視線だ。
それだけでゾクゾクとしてしまう私は何なんだ。
「あの……蓄えてるってやっぱり、朝霧くん…何人かと」
「は?俺は生身の人間の精力なんて蓄えたことない。今までずっと17年間、栄養ドリンクで補ってきた」
「!?」