あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
そして、嫌でも見せつけられる。
朝霧くんの手には、小さな楕円型の機械のようなものが…お尻から導線?みたいなのもくっついている。
《あるもの》とは、自慰する時に使われるやらしい道具のことだった。
「え…なにこれ…全く身に覚えがない」
「はぁ!?そんなはずないだろ。これは完全にお前の中に入ってて……」
と、朝霧くんが道具をくまなく見ていた時、小さくヴーヴー…とうなり始めた。
その様子に、朝霧くんは何か察したようだ。
「…アイツ…か」
「だ、誰?」
「同じクラスの堺祈織。…この震え方、堺のとこのメーカーだ」
「なんで分かるの!?」
「このおもちゃをお前の隙を狙って入れられたわけか…堺とは何気に長い付き合いをしてるからな」
「待って!堺くんがそんなことするなんて信じられないっ!それに、入れられた覚えなんて…」
と、いろいろ考えていくうちに思い当たる節が見つかる。
…もしかして、私が寝ている時に……?
「今日会話したばかりの堺か、ずっと憧れて見続けていた俺とどっちの事を信用するかはお前次第だが…俺から言っておくとアイツはかなりの変態だぞ」