あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
憧れて見続けていた…もしかして、朝霧くんも私のことずっと見てたの?
見てなかったら、そんな事言わないはず…。
深く考え込んで、その結論に至ると、私自身でもわかるように身体の体温が急激に上がる。
これは興奮とはまた違って、恥ずかしさだ。
決してそういうことではない。
「…ん、やっぱ美味ぇ」
「そ、そんなに私のが…美味しいの…?」
「…まぁ、お前の精力は一般人と比べて遥かな精力がある……と、誰かが言っていたな」
「それ私自身も初耳なんですけど…」
自分の身体の事は自分が一番に知らなきゃいけないのに、なんで他人が私の身体の事知ってるの…。
なんかもうおかしいよ、怖いし。
それに、硬派で男らしいと思っていた朝霧くんが今日のことでこんなんだし…
もう誰も信用出来なくなっちゃいそうだ。
「どうした。俺の顔に何かついてるのか?」
「ううん…人間不信になりそう…」
「たしかに、今日のサイクルで行くと…順番的に言うと境がお前の中におもちゃを入れ、精力を盗ろうとして、俺の後輩が襲いかかろうとするわ、俺に訳のわからない味見もされるわで散々だったな」