あなたに精力うばわれちゃいます!
第3章 満身創痍
…違う。もう保てなくなっているんだ。
既に俺たちの関係はボロボロに引き裂かれていて、今ではもう千切れそうになっている。
既に後の祭り状態であった。
「…姉ちゃん、俺……無理だ」
「…え?」
「こんな…賢くて、優しくて、尊敬できる…姉ちゃんを犯すことなんて出来ない。本人からそんな事言われようとも、俺の中では許されないんだ」
「どうして…なんで…!? あたしはこんなに聖のこと好きなのにっ、思い続けてきたのに…」
「…ごめん。これからも『姉弟』として見てほし…」
「_____やだ」
突然、夜宵姉が動き出しその場で俺を押し倒してきた。
押し倒された俺は、一瞬で現状を理解出来ず、目をパチパチとさせた。
すると目の前には、夜宵姉の豊満なバスト。
ボタンも無残に切れていたので、可愛らしいブラが剥き出しだ。
そしてチラリと見える肌色の所々には、小さなキスマークが付いている。
恐らく、アイツが付けたのだろう。
「聖は…全くあの人に似てない。どちらかと言うとお母さんに似たよね…」
「そうか?」