あなたに精力うばわれちゃいます!
第4章 一意奮闘
「横取りじゃない。正式に俺の物になるんだこいつは」
「嫌です!」
朝霧くんから爆弾発言が聞こえてきたので、私は即刻断った。
何故かその様子に満足そうに笑う堺くんがこう言ってきた。
「やーっぱり無愛想な朝霧くんは断られるんだね!ここは俺を選んでおくべきだよ?水上さ」
「もっと嫌です」
「もっとって………俺傷ついちゃう…」
「……くそ…時間の無駄だな………そんなことどうでもいいんだ。おい、ここから出るぞ」
堺くんを横目に、朝霧くんは苦しそうに首を振った。
額を抑え、一筋の汗を拭うと、ガシッと私の腕を掴んできた。
途端、力が前へと発進する。
それは朝霧くんが私の腕を掴みながら、急に走り出したからだ。
「ひゃっ!待って朝霧くん…力入らないよっ」
「一発イったくらいでか?お前体力無さすぎだろ」
「イッ、いいいイったってえええ!!?あれがっ!?」
「おやおや?お二人さん逃げるつもりかな?…そうはさせないよ」
おふざけ気味に吐いたセリフかと思いきや…恐ろしく低音で保健室内にも響き渡るような声音で堺くんは呟いた。
すると、視界は青緑色に染まっていく。
未だに腰と足に力が入らない私は、朝霧くんに腕を持たれたまま呆然としていた。
「なっ…! 堺のオーラに呑み込まれるっ…」
「えっ、えっ。なになに!?どうなってるの!?」
状況が飲み込めず、ワタワタとしていると、厳しい面持ちで朝霧くんが私の方を睨んできた。
「モタモタするな!…っく、暴れるなよ!」
「嫌です!」
朝霧くんから爆弾発言が聞こえてきたので、私は即刻断った。
何故かその様子に満足そうに笑う堺くんがこう言ってきた。
「やーっぱり無愛想な朝霧くんは断られるんだね!ここは俺を選んでおくべきだよ?水上さ」
「もっと嫌です」
「もっとって………俺傷ついちゃう…」
「……くそ…時間の無駄だな………そんなことどうでもいいんだ。おい、ここから出るぞ」
堺くんを横目に、朝霧くんは苦しそうに首を振った。
額を抑え、一筋の汗を拭うと、ガシッと私の腕を掴んできた。
途端、力が前へと発進する。
それは朝霧くんが私の腕を掴みながら、急に走り出したからだ。
「ひゃっ!待って朝霧くん…力入らないよっ」
「一発イったくらいでか?お前体力無さすぎだろ」
「イッ、いいいイったってえええ!!?あれがっ!?」
「おやおや?お二人さん逃げるつもりかな?…そうはさせないよ」
おふざけ気味に吐いたセリフかと思いきや…恐ろしく低音で保健室内にも響き渡るような声音で堺くんは呟いた。
すると、視界は青緑色に染まっていく。
未だに腰と足に力が入らない私は、朝霧くんに腕を持たれたまま呆然としていた。
「なっ…! 堺のオーラに呑み込まれるっ…」
「えっ、えっ。なになに!?どうなってるの!?」
状況が飲み込めず、ワタワタとしていると、厳しい面持ちで朝霧くんが私の方を睨んできた。
「モタモタするな!…っく、暴れるなよ!」