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あなたに精力うばわれちゃいます!

第4章 一意奮闘


私は不覚にも朝霧くんの言葉にドキッと来た。
徐々に顔が蒸気していくのがわかる。
違う。違う。これは私が持っている力が欲しいだけだ!
騙されちゃダメ…。
私が悶絶してる間に、堺くんは微かに笑い、吹き出す。

「…ははっ、その意気込みは俺も尊敬しちゃうね。でもね、まずは自分の心配をしな?」

「…? どういう………」

突如、耳に届く音が聞こえなくなった。
いや、厳密に言えば『意識が遠のいていく』だろうか。
同時に、視界がブラックアウトする。

そして、煩い沈黙の中、意識が途切れる前に聞いた音は痛く耳に残る断末魔のような叫び声だった。

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