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あなたに精力うばわれちゃいます!

第4章 一意奮闘

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浅く、浅く。時には深く。
地に落ちるような感覚もしたし、ふわりと浮き上がり感覚もわかった。
でも今は何かに安定してる?何処かで寝ている?
いや、私は何をしているんだ。
今はたしか、朝霧くんと堺くんが戦う直前で…私は意識を失った?
何で?…ああ、こんなことしてる場合じゃない。
早く行かなきゃ。止めなきゃ。手遅れになる前に_______。

「……んうぅ…」

自分の寝ぼけた声とともに、私はゆっくりと起き上がった。
眠気眼を擦ると、目に映ったものはシンプルなモノクロのお部屋だった。

「…え」

また状況が飲み込めない。
ここはどこだ。見たことのない場所、というか家だ。なぜ見慣れぬ家に私がいるのだろうか。

「もしかして…攫われた?」

いやないないないない。
私に限ってそんな事ありえない。まずターゲットにされないから!
じゃあここはどこなんだろう!
あたりを見渡して、どうにか心を落ち着かせようとする。
すると、不意に視界に飛び込んできた光景が……_______。

無防備に机に突っ伏している、少し寝癖の目立つ黒髪…。
黒をベースとしたジャージには、金の刺繍で『dangerous boy』と書かれたロゴが特徴だった。

……間違えない、この人は…

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