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あなたに精力うばわれちゃいます!

第4章 一意奮闘

「うっ…!そ、それは…」

そうじゃなくて、と反射的に言おうとして、一回冷静になってみる。
これは朝霧くんがカマをかけてるんだ。
というか、一回否定したところで襲われることは確実だよね…。
女が男性の力で敵う事なんてないし。
…なら、承諾した方が身のためなのではないだろうか?
一旦は余裕ができるはず。
その後のことは…その時になったら考えよう。

「…で?返事は」

考え終わったのと同時に、朝霧くんが問い詰めてくる。

「う……ん。別に…構わないけど」

「…」

予想外の言葉だったのか、朝霧くんの目が開眼された。
それもそうだよね、願ってもないこと言われるとそんな風になるよね!
…ああ、この返事を機に、私も痴女と思われても仕方なくなるのかぁ…。

「ふぅん。ずいぶん余裕なんだな」

顔を近づけられ、耳元で囁かれる。
うわっ!近い…。
朝霧くんの息が、直接私の肌にかかっている。
かかる度に、なんだかすごくえっちな気分になっていく…。

「俺の中では話し終わってるし、早速食ってみるわ」

「やっ…ちょ!私は納得いかな…っひぁああんっ」

いきなり合図もなしに私の耳たぶを甘噛みしてくる。変な感覚が私の身体を刺激する。
先程よりもはるかに舌遣いがいやらしい。

「そういえば、耳たぶが弱いんだな。さっきの試食の時も盛大に喘いでいたし」

「試食って……私は食べ物じゃないもん…」

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