あなたに精力うばわれちゃいます!
第5章 意気消沈
予想外の言葉だったのだろう、朝霧くんは驚愕で目を見開いている。
「…お前は…そういう考えで行くのか」
「うん。って、朝霧くんみたいな良い人だからこそ言える事なんだけど」
「裏を返して言いかえると、朝霧だからこそ言えること…だよな?」
「そっ、それは…!」
急に日南くんが発言したかと思うと、私にとっては恥ずかしい事を意見するものだから更に顔を赤くしてしまった。
半ば図星だったため、返す言葉もなく詰まる。
良い人そうだっだから、初めてをあげちゃう!
…だなんて、お母さんが聞いたらどう思うだろうか。
きっと絶句するに違いない。本当ごめんなさいお母さん。これも私が決めたことなんです。許してください……。
「でもね、水上さん。君以外に女の子はいっぱいいる。朝霧の代わりになる相手は沢山いるんだ。それでも君の決心は揺るがないのかな?」
何故か小さな子供をあやすような声音で言われたのには納得行かないが、それは今気にすることではない。
「はい、揺るぎません」
「どうしてだい?」
隙なく質問された。
いや、これも長い間寄り添ってきた幼馴染のためなんだろう。
急に食べてもいいですよなんて言ってきた変な女を疑うのは当たり前だ。
「…お前は…そういう考えで行くのか」
「うん。って、朝霧くんみたいな良い人だからこそ言える事なんだけど」
「裏を返して言いかえると、朝霧だからこそ言えること…だよな?」
「そっ、それは…!」
急に日南くんが発言したかと思うと、私にとっては恥ずかしい事を意見するものだから更に顔を赤くしてしまった。
半ば図星だったため、返す言葉もなく詰まる。
良い人そうだっだから、初めてをあげちゃう!
…だなんて、お母さんが聞いたらどう思うだろうか。
きっと絶句するに違いない。本当ごめんなさいお母さん。これも私が決めたことなんです。許してください……。
「でもね、水上さん。君以外に女の子はいっぱいいる。朝霧の代わりになる相手は沢山いるんだ。それでも君の決心は揺るがないのかな?」
何故か小さな子供をあやすような声音で言われたのには納得行かないが、それは今気にすることではない。
「はい、揺るぎません」
「どうしてだい?」
隙なく質問された。
いや、これも長い間寄り添ってきた幼馴染のためなんだろう。
急に食べてもいいですよなんて言ってきた変な女を疑うのは当たり前だ。