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あなたに精力うばわれちゃいます!

第5章 意気消沈

しかし、そう間髪言われてしまうとやはり尻込みしてしまう。
よくある、面接とかでなるのと同じ…頭の中では考えは固まっているはずなのに、言葉に出せないという。
まさにこの状態。


「それはその…」

「……」


私の答えを聞くために、二人は真剣な表情でこちらを見ている。
ますます言葉に出すのを躊躇ってしまう。
しかし、これ以上溜めを作ってしまってはいけないだろう。
私は大きく息を吸って、次の言葉を口にした。


「朝霧くん好みの、味のようなので!」

「………」

「…へ?」


……。
………あ、ああ。
あああああああああああああああああああああ!!
すごく自爆した感じがする!!!後になってから恥ずかしさがやってくる!!
しかもすごく自信満々に言っちゃったし!取り返しのつかないことをしてしまったよ…。


「『尊い命がどうのこうの』って言うのかと思ったが、予想の斜め上を言ったな」

「うん、俺も正直びっくりしたよ。もっと綺麗事抜かすのかと思った」


これ以上私の心を抉るのはやめてください。

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