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あなたに精力うばわれちゃいます!

第5章 意気消沈

恥ずかしさで顔を覆う私をよそに二人の間で何やら話は進んでいた。


「水上さんもいいって言ってるんだし、お前が変に迷う必要ないだろ?朝霧」

「……そう…なんだがな」


覆っている手のひらの指の隙間から、私は朝霧くんをチラっと見遣る。
偶然にも目が合ってしまい、私は秒速で目をそらしてしまう。


「ッああぁぁ!!もう、じれったいなぁ!お前ら二人仲良く部屋に行けーー!!!」


……と、日南くんが叫んだ後に私達はなぜだかいつの間に朝霧くんの部屋の中に瞬間移動していた。

一ミリも動いてないのに、なぜ!?


「訳わかんねぇタイミングで能力使ってんじゃねえよバカ日南!!」

「お前がいつまでもウジウジしてるからだろー。じゃ、水上さん!あとは頼んだー☆」

「えええええ!?!?」


そう言ってタッタッと足音を鳴らし、日南くんはその場を後にし————


「あっ、そだ。朝霧ー、女の子には割れ物を扱うように大事になー。それと水上さん!」


———たのかと思いきやUターンしたのか、再び声が聞こえてきた為言う通りに私はドアの前まで身を運ばせ、


「アイツ、見かけによらずの変態紳士だから潰れないように気をつけろよ?寝巻きの『dangerous boy』ってロゴもシャレになんないくらいの危険さだからさ」

「……なんか、そこは重々承知しております」

「あはっ、じゃあ心配ないね!んじゃごゆっくり♪」

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